介護の知識

小規模多機能型居宅介護施設の特徴 連続での泊まりは可能?レクリエーションは?

小規模多機能

介護保険の居宅サービスに位置づけられる小規模多機能型居宅介護施設。母も現在の有料老人ホームに入所する前に利用させていただいていました。

小規模多機能はいろいろな利用の仕方ができますのでとても利用しやすい施設です。

ですが、注意しておく点もありますので今日はそのお話を。


小規模多機能型居宅介護施設の特徴

母が最初に利用したサービスはデイサービスでした。

日中はデイサービスで食事、入浴などの介護をお願いし、夕方には自宅に戻ってきますのでその後は翌日デイサービスのお迎えが来るまで家族で介護。そういった日々をおくっていました。

花
デイサービスはどんなところ?母が喜んで通うようになった通所介護サービス母が認知症と診断されてから現在に至るまでに3つのサービス、介護施設を利用させていただきました。まずはデイサービスから始まり、小規模多機能...

ですが、だんだんとデイサービスだけでは難しい状況になっていき、次にお願いしたのが小規模多機能型居宅介護施設です。

小規模多機能型居宅介護施設は「通い」「宿泊」「訪問」の3つのサービスを組み合わせて利用することができます。

私たちもそうでしたが、この3つを上手に組み合わせることで介護をする家族の負担はかなり軽減されると思います。利用条件も「要支援1以上」と比較的軽度な方も利用可能ですし、認知症にも対応しています。

※各施設によって利用条件に多少の違いがあります。

地域密着型サービス

小規模多機能は地域密着型サービスになりますので住民票のある市区町村に存在している小規模多機能のみ利用可能です。市外、県外の小規模多機能型居宅介護施設の利用はできません。

小規模多機能型居宅介護施設と似た名称の「看護小規模多機能型居宅介護施設」というものもあり、母が入所している有料老人ホームは看護小規模多機能併設になっています。

この看護小規模多機能についてはまた後日。

利用定員が少人数なのでアットホームなところが多い

小規模多機能型居宅介護施設は利用定員が1事業所あたり25人以下と定められています。また、通所サービスの1日の利用定員は15人以下、泊りは9人以下となっています。

利用定員数が少人数なので全体的に温かでアットホームな雰囲気のところが多いというのが私たちがいくつかの小規模多機能を見学して感じたことです。

レクリエーションも充実しているところが多く、笑顔で過ごされている高齢者の方が多かったですね。

中には昼食や夕食の準備をスタッフさんと入所者さんが一緒に行うことを日課としている施設もありましたし、庭に小さな畑があり野菜を作っていたりというところもありました。

積極的に遊びリテーションを行っているところもあれば2日に1度くらいのペースでみなで外出をするといったところもあったり。

各施設によって特徴は違いますが、全体的な雰囲気としてはレクリエーションが充実しているところが多いという印象でした。

利用料金は要介護度ごとに定められている

1か月の利用料は要介護ごとに決められています。介護保険は「小規模多機能型居宅介護」を利用します。

以下は要介護度別の1か月の利用料です。

小規模多機能の利用料(1割負担の場合)
要支援1 3,403円
要支援2 6,877円
要介護1 10,320円
要介護2 15,167円
要介護3 22,062円
要介護4 24,350円
要介護5 26,849円

この他に食費や宿泊費、おむつ代(使用した場合)などが必要になります。

小規模多機能を利用する際に注意すること

小規模多機能を利用する場合に注意する点として、他の事業所の通い、訪問、宿泊は利用できないということがあります。

ケアマネジャーも原則としてその事業所に所属しているケアマネジャーが担当することになりますので、それまで契約していたケアマネジャーとの契約は終了する形になります。

例えば、現在契約されているケアマネジャーさんと相性も良く、ご本人のこともご家族のこともとても親身になってくださりケアプランを作成される方だったとしても、そのケアマネジャーさんとの契約を継続することはできないということになります。

私たちの場合、当時契約していたケアマネジャーさんにこの小規模多機能の存在を提案していただけたのが「私たちではもうどうしようもできない」というギリギリの状態になってからでした。

私たち家族の状況はある程度把握していらしたと思うのですが、なぜ切羽詰まった状態になるまで提案していただけなかったのか。

これまで担当していただいた3人のケアマネさんについて感じたことも綴っています。

ケアマネジャー
介護する家族として3人のケアマネジャーさんに感じたこと前回、介護をしていく上で欠かせないケアマネジャーがどのように決まるのか、どう私たちと関わってくるのかというお話をさせていただきました。 ...

良くも悪くもケアマネジャーが変わることになるということは頭に入れておかれたほうが良いと思います。

介護に対して心の余裕を持つことはとても大切

小規模多機能はデイサービスにはない「宿泊」サービス(ショートステイ)があります。

基本は在宅介護ですので通いが中心ではあるのですが、ショートステイを上手に組み合わせて介護する家族の負担を軽減させることができます。中にはロングショートステイでずっと宿泊されている方もいます。

宿泊サービスは緊急時だけしか利用できないわけではない

ショートステイは何らかの事情や用事があって家族が介護できない、要介護者がひとりになってしまうなど緊急の場合にだけ利用するものだと考えている方もおられると思います。

もちろんそういった場合にも利用が可能ですが、例えば、週に1回とか1か月のうちの1週間とかあらかじめ宿泊予約をしておき、その間は介護する家族は心と身体を休める、自分の時間をつくるという利用の仕方もあります。

宿泊をケアプランに組み込んでもらう

施設に所属しているケアマネジャーに相談して、そういったケアプランをたててもらうこともできます。

逆に急な宿泊の場合は部屋が空いていないこともあります。あらかじめ宿泊をケアプランに組み込んでもらっておけば安心です。

「通い」「宿泊」「訪問」を上手に組み合わせ、介護する家族も心と身体に余裕を持てるようにすることはとても大切なことだと思います。

もも花
もも花
ギリギリのところで介護を進めることで、要介護者に対しての対応も雑になったり辛くあたってしまったり。私はこの3年でそのことを嫌というほど実感しました。

大切な母なのに、自分自身の心と身体がギリギリになることで口から暴言が出てきてしまうのです。いけないと思っているのに、そんな自分が嫌だと思っているのに、それに反して口からは汚い言葉が出てきてしまう。

介護をしておられる多くの方が同じ経験をされ苦悩されていると思います。

どこにどのような施設があるのかを把握しておく

小規模多機能型居宅介護施設は比較的低料金で利用できます。

現在契約しているケアマネジャーがおられる場合は相談してみても良いですし、地域包括支援センターで所在地を聞いて直接問い合わせても良いと思います。

すぐに必要ではなくても今後のことを考え、いくつかの施設を見学して把握しておいても良いですよね。母のようにデイサービスだけではどうしようもないという状態になり、次はどうしたら良いのかと切羽詰まってから探すのは大変です。

私も妹も仕事をしていますが、仕事どころではなくなり急に何日もお休みせざるを得なくなり職場にも大変迷惑をかけました。

あらかじめどこにどのような施設があるのかを把握しておくことで、「もしこの施設が難しくなってきたらこういう施設もある」といった余裕を持つこともできると思います。

家
介護施設を決めるまでに家族が行動したこと母が現在入所している介護施設は住宅型有料老人ホームです。 親を施設に預けるという決断には家族みな罪悪感や心の葛藤がありました。 ...