本・映画

映画「半世界」 見てきました

半世界

2月15日。ちょうど息子がお休みの日だったのでふたりで映画「半世界」を見てきました。

久しぶりの映画。息子とのデート(笑)も久しぶり^^

余韻

まずこの映画の感想をひとことでまとめるなら、余韻がいつまでも続き、その余韻がだんだんと大きくなっていく映画。

見る人が住んでいる場所、置かれている状況、家族構成、性別…などによっても受け止め方、感じ方は違うと思います。それはこの映画に限らずですが、それがより強い映画だと思いました。

私が住んでいるところは中心街寄りなのですが車を20分も走らせれば山や海が目の前。映画の舞台となった土地に環境は少し似ているかもしれません。紘や瑛介が住んでいるような感じの家屋や光彦の中古車販売店のようなお店もよく目にする光景です。

男たち3人のあの感じもとてもリアルに感じました。

私の周りの男たちはあんな感じが多い(笑)「そうそう、男3人集まるとこんな感じだよね」みたいに。

登場するすべての人たちが本当にそこに生きる人たちで、どの俳優さんも全く違和感がない。

特に紘の妻「初乃」を演じた池脇さんが天才的だと絶賛されることに納得です。初乃なくしてこの映画は語れないと思うほど。

心の変化

驚く結末とか意外な結末とか言う人も多かったのですごく気になって仕方なかったのですが、ネタバレありの感想は見ないように避けていました。それでも「号泣した」「感動した」という感想が多かったのでハンカチ必須!と思っていました。

ところが、映画を見終わった時、私は全く泣けなかった。

心が痛くなるシーンはありました。

でもそれは感動というのとは違っていて。どちらかというとすぐに感動して泣いてしまうほうなのですが、そんな私が全く泣けなかった。

私と息子は帰りの車中、くだらない話をしたり、今日の夕飯どうしようか…とか、そんなたわいもない話をしていました。
映画の話はほとんど出ない。

車を30分くらい走らせた頃だったか、無口になっている自分に気づいたんです。そして、頭の中では映画のことを考えている。何気ないシーン、セリフも後から後から響いてくる感じでした。

それがとても不思議で。

感動した!というのとは違うし、泣けたわけでもないし…なのに時間が経てば経つほど心の奥にずっしりとその根をおろしてくる。その余韻がいつまでも続く。

そしてもう一度見たいという衝動に駆られる。

私、この映画は間違いなくもう一度見に行きます。
そう言い切れるほど余韻は日々大きくなり衝動が抑えられなくなっているので。

賛否あるラスト

「半世界」のラストには否定的な意見も多いです。確かに意外なラスト。

でも、このラストに関しては私なりの受け止め方をしていて、ネタバレになってしまうといけないので詳しくどう受け止めたかを書けないのですが、なぜあの展開だったのかとてもわかるような気がするのです。

あのラストにする必要があったのか…と感じる人も多い。

私は全く逆。あのラストだからこそ…と。

見る度に何かに気づき感じられる映画

私は稲垣吾郎さんのファンなので今回の映画は見逃すことができない映画でした。独立後、初めての単独主演映画ですし。

そんなファン目線で見たいと思っていた映画でしたし、見終わった時に大きく感動したわけでもなく、涙したわけでもない。なのに間違いなく私に何かを残した映画。自分がいる小さな世界を愛おしく大切に思える映画。

映画を見てから数日経った今、心に残る余韻は日々じわじわと大きく強くなりもう一度見たいという衝動に駆られる。見て良かったと感じる作品。

そして、次に見た時、また違った何かに気づき感じさせてくれる予感がしています。