介護の知識

デイサービスはどんなところ?母が喜んで通うようになった通所介護サービス

花

母が認知症と診断されてから現在に至るまでに3つのサービス、介護施設を利用させていただきました。まずはデイサービスから始まり、小規模多機能型居宅介護施設、そして現在入所している住宅型有料老人ホームです。


母が生き生きしていたデイサービス

3つのサービス、施設を利用してきた中で母が一番生き生きとして喜んで通っていたのがデイサービスでした。とはいえ、最初から嬉しそうに通ってくれていたわけではありません。

どのデイサービスが良いのかいくつかを母と一緒に見学しましたが、いまひとつ浮かない顔の母。娘たちに心配かけたくはないもののデイサービスに通うほど自分のことができなくはない!そんな想いもあったのかもしれません。

デイサービスを利用しはじめた当初の母はまだある程度生活のほとんどを自分でできる状態でした。ただ、ひとりになる時間が長いとどうしても火の元など心配な部分もありましたのでデイサービスを利用したほうが良いだろうということだったんですね。

デイサービスはその名のとおり「デイ(DAY)」通所介護サービスです。日帰りで通い介護サービスを受けることができます。

デイサービスの利用条件

デイサービスはその頃の母のように比較的軽度の認知症の方や高齢なのでひとりで家にいる時間が長いのは不安という方の利用が多いと思います。ただ、だれでも利用できるということではありません。

デイサービスの利用条件
  • 65歳以上
  • 要介護認定を持っている(要支援1~2、要介護度1~5)

基本的な利用条件は大きくこの2つですが、64歳以下の方であっても利用可能な場合もあります。また、上記に加え、事業所個々の利用条件などもあります。

通い始めた当初の母の要介護度は1でした。

レクリエーションが充実していて1日が楽しい

デイサービスに通うことをしぶっていた母でしたが、いくつかのデイサービスを見学し、その中からここならと納得してくれたところに通うことが決まりました。1日の生活サイクルや環境の変化に馴染むのに多少の時間はかかりましたが、日に日にその顔は明るくなっていきました。

排泄、入浴、食事など日常生活のサポートももちろんですが、デイサービスの特徴として挙げられるのがレクリエーションが充実しているところが多いということ。

リハビリを積極的に行ってくれるところもあります。遊びを組み込んだリハビリ。遊びリテーションと呼ばれるものです。

「1日中動かさせられて大変」と言いながらも次の日も朝早くに通いの準備をし、お迎えが来てくれるのを庭に出て待っていたりして。何を着ていこうとか。本当に楽しそうでしたね。

基本的にどこも共通しているサービスはありますが、事業所によって力を入れていることに多少違いがありますので、見学の際に管理者の方としっかりお話されてみてください。

長い目で少し様子を見ることも大切

最初は他の通所者さん、スタッフさんたちは知らない方ばかり。戸惑いもあるでしょうし不安もあるでしょう。デイサービスから帰ってきた母が言葉少なに暗い顔をしているのを見ると、本当にこのままデイサービスに通い続けられるのかと心配にもなりました。

ですが、最初に事業所の管理者の方に言われたのです。

馴染むのにどのくらい時間がかかるかは利用者さんによって差があります。最初は戸惑われるかもしれませんが大丈夫ですよ。みなさんそうですから。私たちもしっかりお手伝いさせていただきますので。

その言葉どおり、最初は暗い顔をしデイサービスでのことはほとんど話さなかった母が、10日過ぎ、20日過ぎ…だんだんとデイサービスでのことを話すようになっていきました。そしてその顔も日に日に明るくなり。お友達もできたようでした。

娘としては浮かない顔をしている親を見ると、デイサービスで何かあったのか?お友達ができないのかな?辛いのかな?など色々と心配になってしまいます。ですが、まだ通い始めたばかりだという場合は少し長い目で様子を見ることも大切なのかなと思います。

最初から家族がバタバタしてしまうとそれは敏感に本人に伝わってしまうものです。

通い始めてしばらく時間が経ち、それでも馴染めた様子が感じられない、またはそれまでは楽しそうだったのに急に辛そうにということであれば何かしらの原因がある可能性もありますので、スタッフさんや管理者の方に相談されてみるのも良いと思います。

うちの場合、暗い顔をしている母に「どうしたの?」「誰か嫌な人がいるの?」「何かあったの?」と心配のあまり聞いてしまったことも何度かありました。そうすると、余計に本人はその言葉を心に残してしまう。

しばらくそっと見守る。

これはとても大切なことだと実感しました。

できることならずっとそのデイサービスを利用させていただきたかったのですが、母の認知症が進行し、デイサービスだけではどうしても難しい状態になってしまいました。そちらは約半年間お世話になりましたが、とても良くしていただきました。

どうしても難しい部分のサポートをしてもらうサービス

先日少し触れていますが、どのサービス、施設を利用するにしても100%を望むことは厳しいです。本人や家族の希望がすべて叶えられるわけではありません。

家族にも仕事や生活があります。どうしても難しい部分のサポートをしてもらう、お手伝いしてもらうサービスとして捉え、家族で補える部分はしっかり補うくらいの気持ちで利用されたほうが良いと思います。

その中でとても重要だと感じることのひとつがスタッフさんの対応。私たち家族がこちらのデイサービス以降、施設を見学する際に最も注意深く観察した点です。

サービスが充実していることも大切かもしれませんが、スタッフさんの優しく温かい対応にはどんなサービスの充実も勝てないと思っています。

母がなぜ最初は嫌がっていたデイサービスに喜んで通うようになれたのか。それはスタッフさんのおかげです。それは間違いないと思っています。それをとても感じさせられたのでそれ以降の施設見学の際に最も大切な点として見させていただいたのです。

早めに要介護認定の申請を

デイサービスを受けるには要介護認定が必要です。少しでも介護が必要かもと感じた場合はできるだけ早く要介護認定の申請を行ったほうが良いでしょう。

原則として申請から認定までは30日以内に行われることになっていますが今日申請して明日認定されるというものではありません。また、要介護度によってデイサービスを利用できる日数も違いますし、費用も違います。

母の介護を通して感じていることは、早め早めに行動を起こしたほうが良い。ということです。

デイサービスの利用を検討される場合

  1. 地域包括支援センターへ相談
  2. 要介護度認定の申請(地域包括支援センターで代行も可)
  3. 認定審査会による訪問調査・判定
  4. 要介護度認定の通知
  5. 認定結果を元にケアマネジャーが介護計画を作成
  6. デイサービスを見学
  7. 利用契約
  8. 利用開始

これだけの手順をふみながら進まなくてはなりません。

すでに地域包括支援センターに相談している方や市町村の窓口で要介護認定の申請をしている方、認定を受けている方は、ケアマネジャーさんと相談されてデイサービスを見学というところからになります。

何からどうしていいのか…という場合は、まずは地域包括支援センターに相談することからはじめてみてください。

自分で調べるにはとても時間がかかってしまうことでも、地域包括支援センターには専門家の方がおられますので今後の流れをしっかりと教えてくださいますよ。