介護の知識

介護する家族として3人のケアマネジャーさんに感じたこと

ケアマネジャー

前回、介護をしていく上で欠かせないケアマネジャーがどのように決まるのか、どう私たちと関わってくるのかというお話をさせていただきました。

要介護者にとっても、そして家族にとっても重要なパートナーとなるケアマネジャー。

ケアマネジャー
ケアマネジャーはどんな存在?変更は可能?親の介護をしていく上で欠かせないのがケアマネジャーさんの存在。 私たちの場合、これまで3人のケアマネジャーさんが変わりました。現在...

私たちの場合、現在のケアマネジャーさんが3人目のケアマネジャーさんです。


なぜケアマネジャーが3人変わったのか

母の場合のお話をさせていただきますね。

最初は在宅で介護をしていました。日中はデイサービスで過ごし夕方には帰宅。その後は翌日デイサービスに出かけるまでは自宅で家族が介護という形です。

デイサービスに通い始めた頃の母の要介護度は1でした。

花
デイサービスはどんなところ?母が喜んで通うようになった通所介護サービス母が認知症と診断されてから現在に至るまでに3つのサービス、介護施設を利用させていただきました。まずはデイサービスから始まり、小規模多機能...
花
要介護度は高いほうが利用できるサービスは増えるが必ずしも良いとは限らない今日は要介護度のお話をしてみたいと思います。 介護施設やサービスは誰でも利用できるというわけではありません。また種類も本当にたくさ...

その時に契約させていただいていたのがひとり目のケアマネジャーさん。この時はまだケアマネジャーさんを頼り切っていたという部分がありました。

私たちの場合、妹がケアマネジャーの資格をもってはいるのですが、ケアマネジャーも施設ケアマネ、居宅ケアマネによって業務の内容などにも違いがあります。

施設ケアマネと居宅ケアマネの仕事の違いなどはまたいずれお話させていただくとして、妹が専門としている業務とは違うため母の介護の進め方に関してはわからないことも多かったのです。

最初のケアマネジャー

最初に契約をしたケアマネジャーさんは結構思ったことはストレートに口にされる方でした。それが悪いということではありません。逆に私たち家族にとっては良かった面もありました。

そして、デイサービスだけでは難しい状況にまで母の状態が進行し、小規模多機能型居宅介護施設にお願いすることになります。

その時は施設に所属されているケアマネさんがおられましたので、ひとり目のケアマネさんとの契約は終了となります。

介護型施設の場合、その施設に所属しているケアマネジャーがいる場合が多いです。そうなると、それまで契約していたケアマネジャーとの契約は終了する形になります。

中には自分の手を離れることになる提案をしぶられることもあるんですね。全てのケアマネジャーさんがそうだということではありませんが中にはそういうケースもあります。

小規模多機能型居宅介護施設をケアマネジャーさんが提案してくださったのは、私たち家族が介護に切羽詰まってどうにもならないという状況になってからでした。

それも、こちらから「小規模多機能はどうなのでしょうか?」とお伺いを立てて初めて教えてくださったような感じです。

もも花
もも花
なぜもう少し早くそういう提案をしてくださらなかったのか。疑問に感じてしまったのは確かです。

また、自身が所属する居宅介護支援事業所のサービスを優先的に組み込もうとされるケアマネジャーさんもおられます。ケアマネジャーさんにもノルマがあったりもします。

それが必要なサービスであれば良いのですがそうではない場合も。

ふたり目のケアマネジャー

ふたり目のケアマネジャーさんはひとり目のケアマネジャーさんとは真逆な感じの方でした。母をお願いすることになった小規模多機能型居宅介護施設に所属されているケアマネジャーさんです。

物腰も口調もとても柔らかく優しい方でしたが、少し曖昧に感じるところもあり、私たち家族としても戸惑うことが多かったかもしれません。

最初にお話しを伺った時には「対応可能」とおっしゃっていたことも、だんだんと「対応が難しい」に変わっていきました。それが私たち家族には戸惑いにもなりましたし不信感にも繋がってしまいました。

ですが、その施設にお願いしている以上はそのケアマネジャーさんが担当されることになりますので、ケアマネジャーを変更したければ施設を変わるしかないのです。

戸惑いながらもそのままお願いしていた状況でした。

その施設にお願いして数か月後、不眠症状の治療のために精神科病院に入院することになったのでふたり目のケアマネさんとも離れることになるのですが、この場合は少し特殊ですのでここは省きます。

そして、現在の有料老人ホームに入居が決まり、そこに所属しておられるケアマネさんが三人目ということになります。

介護に対する家族の考えとケアマネジャーの考え

ひとことでケアマネジャーと言っても介護に対する考え方も違います。また基礎資格によって得意分野も違ってくるんですね。

妹はケアマネの資格を持っています。妹の場合は看護師ですので基礎となる資格は看護師ということになります。病気など医療面に特に詳しい。

それに対し、福祉関係の仕事(訪問介護など)に長く携わってこられたケアマネさんの場合は、生活面での対応には詳しいけれど医療に関する知識は…というケースもあり得る。

ただ、母のように糖尿病など医療的な疾患もいろいろと抱えているということでなければ、そういう違いはそこまで大きな違いだとは感じないと思います。

これまで3人のケアマネジャーさんと接してきて、現在のケアマネジャーさんが一番私たち家族の介護に対する考え、認知症に対する考えと近いと感じています。

特に妹は看護師でありケアマネの資格も持っていることから介護に対する目は私よりも厳しいところもあるんですね。

私の場合は施設で「職員さん、スタッフさんの対応(優しく穏やかに母に接してくださっているかどうか)」にほとんどの意識がいきます。妹の場合はそれに加えて介護や医療面の対応にも細かく意識がいくわけです。

そんな妹が「私と考えが似てると思う」と言っているのでそうなのだと思います。信頼していろいろと相談もしているようです。それは、これまでのケアマネさんに対しては見られなかったことです。

どんなケアマネジャーが信頼できるケアマネジャーなのか

これは一概には言えないことだと思います。

ですが、私がこれまで3人のケアマネジャーさんと接してきて感じたことというのもいくつかあります。

  • 要介護者の現在の状態
  • 家族の状態
  • どんなことに困っているのか
  • 今後、どのように介護を進めていきたいのか

こういったことをしっかりと聞き取りしてくれ、どんな選択肢があるのかを中立の立場で提案してくれることがとても大切だということ。

同じ状態に対しての提案もケアマネジャーさんによって選択肢の数に違いがあったりします。

このケアマネジャーさんは3つの提案をしてくれた。でもこっちのケアマネジャーさんは5つの提案をしてくれた…というような感じです。

もも花
もも花
この選択肢が多い、少ないというのは家族にとって意外と大きなことでもあるんですね。

そして、定期的に訪問するなどして現状をしっかりと把握してくれているか。連絡がつきやすいかということも重要な点だと思います。

現在のケアマネジャーさんは医療的な面にも詳しく、何か母に変化が見られた時にはそれに応じた提案をしっかりとしてくださっています。

毎月必要になる紙おむつ代に関しても「こうすれば費用は抑えられる」というアイデアを出してくださったり。

出来なくなることが増えてしまわないように、車いすの生活になった母もこうすれば筋力の衰えを少なくできるのではないか。

など、本当に親身になって考えてくださる。

その提案を私たち家族が検討し、必要、またはやってみる価値があると判断した場合にお願いする。

それとは逆に、「施設のほうでこういったことが可能であればやってみてもらいたい」などのことがあればケアマネジャーさんに提案し検討してもらう。

そのような感じで介護を進めています。

ケアマネジャーの変更は可能です。合わない、納得できないということであればケアマネジャーの変更を考慮しても良いと思います。

ただ、施設に所属されているケアマネジャーさんがおられる場合は基本的にはそのケアマネジャーさんが担当されることになりますので、どうしても変更したい場合には施設を変わるしかありません。

施設を変わらずにケアマネジャーさんだけ変更ということが可能な施設もあるにはありますが、施設内での関係性などにも問題が生じる可能性がありますので慎重に検討する必要があります。

3人のケアマネジャーさんと接してきて、相性の良し悪しも確かにあると思いましたし、大切な部分ではあります。相性が良いケアマネジャーさんには相談もしやすいです。

介護について学ぶことで気持ちが違ってくることもある

介護をしていく上で重要なパートナーで心強い味方でもあるケアマネジャー。

ですが、全てをケアマネジャーさんに頼り切るのではなく、自分でもいろいろと調べ学びながらこちらからも提案させていただき介護を進めていくことが大切だと感じています。

自身が学ぶことによって介護に関する知識も増え、なぜケアマネジャーさんがこういう提案をされるのか、また、なぜこういう方法もあるはずなのに提案してくれないのか…ということが理解できたりもするんですね。

わからないことは書籍を購入しても良いですし、図書館に行けば介護に関する本はたくさん置いてあります。私も山ほど借りてきてさまざまなことを調べまくりましたから(笑)

理解できることが増えることで介護に対する気持ち、ケアマネジャーさんに対する気持ちも変わってくるんだと実感しています。